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この「トブサタテ」シリーズは、ヒノキの木に描かれ、日本の伝統と西洋の芸術的影響のプリズムを通して、人間と自然のつながりをユニークに表現している。
日本では、神社建築の材木となる木を伐採する際に「伐倒(とぶさたて)」という儀式が行われる。この儀式では、犠牲となった木に敬意を表し感謝するために、切り株の中央に木の枝を挿す。
これは1400年前から行われており、現在でも特定の機会に行われている。
展示作品のいくつかは、まさにこの儀式的な慣習からインスピレーションを得ている。絵の具は、神聖なヒノキの一部に直接塗られ、絵の構図は幹を中心にデザインされている。
それぞれの絵は、さざ波に映る自然のはかない情景を描き、見る者に人生そのもののはかなさについて考えるよう誘う。
檜の作品に加え、鏡のフレスコ画を思わせる檜の作品も展示されている。これらの作品は、まるで森の奥から覗き込んでいるかのように、見る者を秘密の場所へと誘い、親密で神秘的な場所を現出させる。
このインスピレーションの源は、フェデリコ2世ゴンザーガの私生活の秘密と親密なディテールに彩られたパラッツォ・テの歴史にある。
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